書籍レビュー

【書籍レビュー】エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

投稿日:2019年10月15日 更新日:

著者

Camille Fournier
ヘッジファンドTwo Sigmaでマネージングディレクターとしてプラットフォームエンジニアリング部門を率いている。(初版第一刷発行時)
テックリードからCTOになった経験を持つ 。

カーネギーメロン大学にてコンピュータサイエンスの学士を取得。
ウィスコンシン大学マディソン校にてコンピュータサイエンティスの修士を取得。
Microsoft社でソフトウェアエンジニアとして活躍。
ゴールドマンサックスにてテクニカルスペシャリストとして、リスク分散管理用の分散システムと全社レベルのITインフラの構築を担当。
パーティードレスのレンタルサイト「Rent the Runway」のCTOを務める。

概要

あらゆるエンジニア職のランク(プログラマ、テックリード、プロダクトマネージャー、CTO等) からみた、マネジメント業務で抑えておくべきポイントが網羅的に記述されている。

以下に章の構成と内容を一部抜粋。

  • 1章 マネジメントの基本
    上司に何を求めるか
    管理のされ方
  • 2章 メンタリング
    メンターに関すること
    メンターをどう管理するか
  • 3章 テックリード
    テックリードに関すること
    技術職か管理職か
    優秀なテックリードとは
  • 4章 人の管理
    上下関係やコミュニケーションについて
    仕事の任せ方
    評価について
  • 5章 チームの管理
    機能不全に陥ったチームの立て直し方
    チームの意思決定を主導するには
  • 6章 複数チームの管理
    意思決定や仕事を受けることについて
    開発チームの健全性の見極め方
  • 7章 複数の管理者の管理
    管理者の管理について
    機能不全に陥った組織の立て直し方
  • 8章 経営幹部
    技術系の経営幹部について
    戦略の策定について
  • 9章 文化の構築
    文化の構築法や役割について
    意思決定から個人的要素を排除

途中に質問に対して著者が回答していくような形式の項目もあり、実践に落とし込むイメージがつきやすいようになっている。

感想

題名からしてマネージャー向けの様に思えるが、管理者では無いエンジニアである自分からしても分かりやすい内容だった。
特にマネージメントを受ける側、マネジメントし始めの話が新鮮だったので、これらについて感想を述べていく。

正直この本を読む前は「マネジメントされる側のマネジメントって何なんだよ」という感じだったが、読んでみて腑に落ちた。
要はどういうアプローチを取れば、上司と仕事上良い関係を築けるか、マネジメントをしてもらいやすいか、悪いマネジメントを回避できるかといった話。
マネジメントを受ける側からすると、良い上司から良いマネジメントを受けることができるのは運次第で、自分でどうこうできないことと諦めていた部分があった。
しかし、本の中には実際の行動にまで落とし込んだ内容が書いてあり、決して運だけが頼みで無いことを思い知らされた。
また、良い上司の例も書いてあるので、自分の現状との比較がしやすい。

マネジメントし始め、つまりはメンター(OJT的な立場)の話では、知識を伝えるよりもより良い体験をしてもらうことにフォーカスを当てているように読み取れた。自分の知っていることをただ伝えるだけの表面的な指導にならないようにと。
また、メンターは、新人(もしくはインターン生)に有益な経験をしてもらいながら、他社員との人脈形成をする場もあり、自分が管理側に回るための準備をする意味合いもあるということが強調されている。

今回は管理される側の話をメインに感想を書いたが、これからエンジニアとしてステップアップするごとに、読み直したいと思える内容だった。

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